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  ステキ作品(BL含)と声に愛を。・・・眼鏡装着、準備はOK。
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震災の日から、今日(4/10)までのこと、その2です。



4月3日(日)

本当なら今日は 「銀魂桜祭2011(仮)」ライブビューイングに友だちと行く予定だった。
公演は延期になったと聞く。

だいぶスーパーでの買物ができるようになったが、勤務の関係で営業時間中に行くことができない。
久しぶりに牛乳が飲めることを期待して、11:00ごろ隣のスーパーへ。
牛乳は200mlパック、一人2個まで。 それでも嬉しかった。

コンタクトレンズが入荷したとの知らせがあり、午後から受け取りに仙台駅前まで行った。
以前乗ったときよりもシャトルバスは混んでいない。
乗客をてきぱきと案内する交通局の方、段差の多い道路なのに振動や急ブレーキに気づかっていた運転手さんに感動。

先週よりも人が多い。 被災者スタイルではなく、オシャレをしている人も多い。
すれ違った女の子たちから 「あれは受も攻もアリだよね」 という会話が聞こえてきた!
仲間だ!という喜びよりも、そういう会話をするだけの余裕が生活に出てきたことを実感。
些細なことだが、嬉しくなった。

この三週間で復旧が進み、デパートも18:00まで営業するところが増えてきた。
これまで抑圧されていたものを発散させるためか、欲しくても買えなかったものを買いに来ているのか、復旧状態を見に来ているのか・・・・。
飲食店も他の店も、通常よりも混雑していた。
仙台駅も2階部分は通れるように。

ヨドバシカメラにも立ち寄る。
故障した電化製品や、被災時に活躍するような電化製品を求めてなのか、人でごった返していた。
商品案内すらも番号札配布。

購入目的はこんなときだけど、「空気清浄機」。
実は週末にタイヤ交換のため実家に帰省することにしていたのだが、そのとき両親にプレゼントするため。
本来なら地震がなければ3月連休に帰省するときに買っていくつもりだったものだ。

それから、これは全然予定になかったけれど・・・・パソコンを購入。
この時点でまだADSL回線は復旧のメドが立っておらず、情報収集の手段がなかった。
仕事関連で重要な通達も 『詳細はホームページで』 となっていることが多く、不便。
震災時は電気が復旧していない地域や、パソコンが使えないこともあるはずで、このような伝達方法に苛立つこともしばしば。
けれども、情報を完璧に届けられるような手段なんてないんだ・・・。

モバイルカードを使用する契約、とりあえず使えればいいというスペックのパソコンを選んだため、出費は驚愕の5万円弱。
パソコンもずいぶんと安くなったなぁ。
並のスペックを選んだにもかかわらず、自宅にあるパソコンよりも高性能という・・・。
ちなみにネットに繋げないだけで、パソコンは無事。


4月7日(木)

ここ数日で、ようやく並ばずにスタンドで給油できる状態になったようだ。
それに伴って物流が良くなってきている。
ただ本や雑誌だけは、まだ入荷困難な状態らしい。
販売の組合(正式名称忘れた)が、他の救援物資流通の妨げにならないようにと、新刊の発送をしていないらしい。

午前勤務の帰り、スーパーに立ち寄る。
震災前と変わらない品揃えに戻っていて、改めて復旧の早さに感激する。
ずっとずっと食べたかった 「天丼弁当」 を購入。 海老!

NTTの方、訪問。 ADSL回線復活。
交換局(?)の機械を修理したので、もう大丈夫ですとのこと。
確認が取れるまでの間、雑談を交わす。
震災後、知らない人同士のコミュニケーションが多くなったように思う。

気温が高く暖かかったので、大掃除をすることに。

夕食に天丼の海老を美味しくいただき、日程を手帳に書き込んでいた、23:23。
・・・本震後最大規模の余震発生。 震度は3/11と同じ、震度6強。

すぐ逃げようにも揺れが強く、壁に寄りかかり何を思ったのか必死にTVを押さえていた。
本震とは違い短時間で揺れは治まったものの、再び停電。
キッチンの蛍光灯は落下し、蛍光管が砕けていた。

隣室の方が玄関のドアから声をかけてくれた。
玄関の電子キー、ロックがかかり脱出不可を伝える。
ベランダのサッシも片方が開かず、もう片方を何とかこじ開けることができた。
エアコンの室外機を足場に、手を借りて脱出。

時間が経つと共に、車で混雑してきた道路が見えた。
後で聞いたところによると避難所へではなく、みなガソリン確保に向かったらしい。
スタンドもすぐには給油できるはずもないのだが、つい最近までのガソリン危機が頭をよぎった上の行動のようだ。

幸いにも、本震のときよりも携帯電話、メールが比較的通じやすかった。
実家とも連絡が取れ、無事を確認。
断水に備えて水を蓄えるも、すでに赤水。
これ以上、何のしようもないので部屋に戻り就寝することに。

再びベランダの柵を乗り越え、室内へ戻ったものの、今度はサッシが閉まらない事態に。
15cmほど開いた状態のまま、布団をかき集めて眠った。
外は緊急車両の音がすごい。


4月8日(金)

部屋の施錠ができず、管理会社とも連絡をとらなければいけないため、欠勤することに。
ちなみに、病院がある地域は8:00ごろ電気が復旧したため、診療が可能だった。

【この時点での被害状況】
 ・キッチンの蛍光灯、本体ごと落下。 あたり一面が蛍光管のガラスまみれに。
 ・水道水、赤い水。
 ・クローゼットの扉、ふたたび破損。
 ・玄関の電子キーがロック、出入りはベランダから。
 ・サッシが閉まらず、15cmほど開いたまま。 片方は動かない。
 ・トイレタンクの水が溢れ、水びだし。
 ・壁の亀裂が拡がり、室内はまた石膏の欠片と石粉だらけに。

管理会社へ連絡するも、修理に向える日は未定とこのと。
部屋を片付けは、本震よりも大変だった。
蛍光管は内側に粉が入っていることを初めて知った!
片付け終了後、夕方になったけど出勤してみることに。
アパートは1階がどの部屋もロックがかかってしまったようで、出入りは全員ベランダから。
(他の住人が外出している様子に、私も 「施錠はできないけど大丈夫だろう」 と出勤を決めた)

営業しているガソリンスタンドに列。
スーパーは営業していない。
近所はまだ電気が復旧しておらず、信号も点いていない。

終業後、管理会社から電話が来ていたことに気づく。
どうやら入れ違いになったらしい。

帰宅後も相変わらず停電。
ロウソクの灯りを頼りに、サッシだけでも直せないかとガタガタいじっていた。
その音で隣室の方が気づいたらしく、二人でサッシを直しに来てくれた。
おかげで鍵はかからずとも、完全に閉めることができた。

そして、20:20ごろ、電気復旧。
外から 「電気来ましたよ!」 の声が聞こえる。
水も次第に透明になり、ガスも無事。


4月9日(土)

通常通り、出勤。
もちろん部屋の出入りはベランダから。 傍から見たら紛れもない 「空き巣」。
たった1日のことに、普段使わない筋肉が痛い。

帰宅途中、かなりの渋滞。
食料などの買い出しに出ている人がかなり多い。

午後、管理会社の方が来訪。
「扉は電子キー交換部品がいつ届くか分からないので、南京錠になります」 とのこと。
開錠をし、可能な限り試してみて下さったおかげで、何とか交換せずに使えることに。
クローゼットの扉、サッシも元通りに修理していただく。

聞けば、震災後はずっと勤務で自宅は手付かずのままだそう。
昨晩の余震時もまだ勤務中だったと聞いて、復旧に携わるすべての方に、本当に感謝の気持ちでいっぱいになった。

中扉のレールに冷蔵庫のコードが噛んでしまったと話したところ、「これはかなり危ないです」 と、急きょ修理をして下さることに。
「部品がないのでまた来ます。 遅くなりますが」 と修理の方。
二つ返事でお願いをして、せめてものお礼にあんぱんを差し入れ。

夕方、再度来訪あり、破損していたコンセントそのものを交換・修理して下さった。
本来なら居住者所有の冷蔵庫のコードまでは修理の範囲ではないはずで、その心遣いに心から感謝。
お礼の言葉と共に、ささやかながらまた差し入れをさせていただく。


今回の余震は本震よりも建物の被害が大きいように思う。
私が住んでいるあたりは 「地盤が弱く、特に酷い」 と管理会社の方も話していた。

昼間、改めて近所を歩いてみたら、塀が完全に崩れた家、窓ガラスがない家を多く見かけた。
マンションに至っては、屋上の給水塔部分が完全に折れたり、壁に亀裂が入ってしまっている部屋、外壁が崩れ落下しているもの、すでに鉄骨が見えるものもあった。
建物そのものは倒壊していなくても、破損状況からもう住めないだろうと思うところも多い。

3日連続の大掃除は夜中までかかった。
1~2か月の間に、この規模の余震が来る可能性はまだあるのだという。
早くみんなが安心して暮らせるようにと願わずにいられない。



次回は、震災で感じたことをまとめてみます。
 

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