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「が~まるちょば サイレントコメディー JAPAN TOUR 2010」 に行ってきました。
名前を知らない人でもスーツで赤と金のモヒカンの二人、といったら分かるでしょうか?
言葉(台詞)を一切発せずに、パントマイムやその動きだけでストーリーが紡がれていくんですよ。
そう、彼らはサイレントパフォーマーなのです。
初めて知ったのは 「奇跡体験アンビリバボー」 でした。
視覚トリックを特集した回で、なんと面白いことを考える人たちがいるものだと!
お笑いはしゃべり倒してナンボのところがあるけれど、彼らはその逆の視点なんですよね。
話さずに動きと表情の演技だけで第三者にものを伝えるだけでも大変なのに、そこにはちゃんとストーリーがあり、笑いがあり、感動があるんです。
皮肉や毒はなくて、笑えるのに最後はじんわり感動します。
演技にもパフォーマンスも、ストーリーも。
今夜のお題目は下の4つ。
1.が~まるSHOW
おなじみの姿でケッチ!と HIRO-PON が観客を巻き込んでのパフォーマンス。
客席を2つに分けてお互いに拍手の大きさやノリを競ったりするもの。
この時点で客席の笑いは最高でした(笑)。
2.M&D
まさかのマイケル!
タイトルのMは Michael Jackson を、Dは燃えよドラゴンのブルース・リーからきているようです。
ステージに立ったマイケルが曲を始めようとすると、ピンスポットが思ったところに来ない。
ブルース・リーに似たスタッフとの掛け合いがツボ。
マイケルの 「Billie Jean」 と 「Beat It」 を知っていたほうが、よりネタが分かって楽しめると思います。
3.透明人間
とある研究所。博士は同僚の女性に密かに想いを抱いていたが告白できずにいた。
自分の想いを綴った手紙を持ち歩いていたものの、出しては眺めるばかり。
偶然その手紙を拾ったお調子者の同僚。
彼はそれを秘密にすることを条件に、博士が飲むはずだった実験薬を変わりに飲ませろと言う。
しぶしぶ薬を渡す博士。だがその薬は透明人間になるというものだった!
透明人間になった彼は博士にイタズラをしかけていくんですが、実際にはイタズラを仕掛けられているという演技になるんですね。
膝カックンとか強制コマネチとか、これがもう超自然なんですよ! 動きが!
本当にされてるみたい。
最後には彼が博士と女性のキューピッドになる、というあったかいお話。
4.BOXER
試合でコテンパンにのされた若いボクサーが、すっかりやる気をなくして飲んだくれていた。
そんな彼を奮起させようとコーチが酒場までやってくるが、励ましも叱咤も彼には届かない。
あきらめと失意に身を落とすボクサー。ある日、暴漢にからまれた女性を助けることに。
やがて恋人となった彼女がショウインドウ越しに憧れていた、ウエディングドレス。
高いからと笑う彼女にドレスを贈りたい。…しかし自分にはお金がない。
なら賞金を稼げばいい。そうアドバイスするコーチの元で、再起にかける猛トレーニングが始まった…!
冒頭、大敗する試合のシーンから始まるんですが、これがすごい!
すべてスローモーションで表現してるんです! 殴られているところも、マットに倒れこむところも!
特筆すべきは倒れたときに生じる身体の反動までをも、スローで表現しているところです。
それから、特訓の日々。 この表現がまたすごい。
同じステージで重ねられる時間と成長していく姿を描くんですから。
一端動きを止めることで、時間の流れと変化を表すんですね。
誰が見ても成長が分かるように表現するのは、かなり難しいと思うのに、それがはっきりと分かるようになってるんですよ!
あとこのお話では一人何役もこなさなくてはならないので、単純に早着替えに感動しました(笑)。
またマイケルも出たし(笑)。
今日はじめて生でパフォーマンスを見ていてすごく感じたのは、二人の表現力でした。
ステージにセットはなく、動きとストーリーだけで観客にすべてを伝えるんですね。
それはただ単に動きや演技だけじゃなくて、ライティングだったり、角度で 「見せる」 ということ。
視覚と一部の演出音というシンプルな構成の中に、キャラが抱える人生がぎゅぎゅっと凝縮されています。
音がない、台詞がないということはパフォーマーにとってはある意味 「縛り」 であるはずなのに、それを逆手にとった演出をすることで観る側が自分でキャラやストーリー、背景をステージの上に想像できるんです。
第三者に気持ちを伝えようとしたり、見たこと聞いたことを伝えるということは、口や言葉を使っても難しいと思うのに、が~まるちょばのステージを観ているとそんな概念は吹き飛んでしまいます。
…もしかしたら。
ふだん自分が誰かに何かを伝えようとするとき、まるで不十分なんじゃないか。
はたして自分の 「全部」 を使って、伝えようとしているだろうか。
そんなことを考えました。
また、このお二人はすごく引き締まった筋肉質の身体なんですよ。
演出上、上半身裸になったときのためかなとも思ったんだけど、見終わった後で違うことに気づきました。
見た目の美しさももちろんあると思うんですが…パフォーマンスの中にはスローモーションで見せたり、動作の途中で動きを止めたりということがあるんですね。
これら一連の動作を滑らかに美しく見せるためには、そう! それを支える筋肉が必要だということです!!
パントマイムをする上で一番難しいのが、実は 「静止」 なのだということを以前何かで聞いた記憶があります。
一見なんでもない、簡単なことのように見えるけれども実は、というわけです。
それと、サイレントコメディーではステージ上にカーペットのような敷物をするんですね。
あと、履いている靴が普通のものではないように見えました。
どちらも極力音をさせないための工夫なんだと思います。
客席は老若男女を問わず、しかも外国の方までいらしていて、超満員でした。
最後はスタンディングオベレーションと歓声と拍手の嵐!
私に至っては例のごとく……それに涙が加わります(笑)。
感動しぃなのか、何を見ても涙腺が弱いです(笑)。
2時間しかないステージが、大げさではなく半分ぐらいの時間にしか感じませんでした。
すっかりのめり込んで見ていたので、本当にあっという間。
公演時間としては短いのかもしれないけれど、あれだけ肉体を酷使するパフォーマンスなら当然なんだろうと思います。
「いや、本当にすごかったね!」
「あっという間だったね」
会場を後にするお客さんが一様に同じ感想だったのも、とても印象的でした。
超絶パフォーマンスの中に笑いがあって、心があったかくなるストーリー。
機会があるならぜひぜひぜひまた見たいです!
感動しました!
が~まるちょば オフィシャルサイト
http://www.gamarjobat.com/
名前を知らない人でもスーツで赤と金のモヒカンの二人、といったら分かるでしょうか?
言葉(台詞)を一切発せずに、パントマイムやその動きだけでストーリーが紡がれていくんですよ。
そう、彼らはサイレントパフォーマーなのです。
初めて知ったのは 「奇跡体験アンビリバボー」 でした。
視覚トリックを特集した回で、なんと面白いことを考える人たちがいるものだと!
お笑いはしゃべり倒してナンボのところがあるけれど、彼らはその逆の視点なんですよね。
話さずに動きと表情の演技だけで第三者にものを伝えるだけでも大変なのに、そこにはちゃんとストーリーがあり、笑いがあり、感動があるんです。
皮肉や毒はなくて、笑えるのに最後はじんわり感動します。
演技にもパフォーマンスも、ストーリーも。
今夜のお題目は下の4つ。
1.が~まるSHOW
おなじみの姿でケッチ!と HIRO-PON が観客を巻き込んでのパフォーマンス。
客席を2つに分けてお互いに拍手の大きさやノリを競ったりするもの。
この時点で客席の笑いは最高でした(笑)。
2.M&D
まさかのマイケル!
タイトルのMは Michael Jackson を、Dは燃えよドラゴンのブルース・リーからきているようです。
ステージに立ったマイケルが曲を始めようとすると、ピンスポットが思ったところに来ない。
ブルース・リーに似たスタッフとの掛け合いがツボ。
マイケルの 「Billie Jean」 と 「Beat It」 を知っていたほうが、よりネタが分かって楽しめると思います。
3.透明人間
とある研究所。博士は同僚の女性に密かに想いを抱いていたが告白できずにいた。
自分の想いを綴った手紙を持ち歩いていたものの、出しては眺めるばかり。
偶然その手紙を拾ったお調子者の同僚。
彼はそれを秘密にすることを条件に、博士が飲むはずだった実験薬を変わりに飲ませろと言う。
しぶしぶ薬を渡す博士。だがその薬は透明人間になるというものだった!
透明人間になった彼は博士にイタズラをしかけていくんですが、実際にはイタズラを仕掛けられているという演技になるんですね。
膝カックンとか強制コマネチとか、これがもう超自然なんですよ! 動きが!
本当にされてるみたい。
最後には彼が博士と女性のキューピッドになる、というあったかいお話。
4.BOXER
試合でコテンパンにのされた若いボクサーが、すっかりやる気をなくして飲んだくれていた。
そんな彼を奮起させようとコーチが酒場までやってくるが、励ましも叱咤も彼には届かない。
あきらめと失意に身を落とすボクサー。ある日、暴漢にからまれた女性を助けることに。
やがて恋人となった彼女がショウインドウ越しに憧れていた、ウエディングドレス。
高いからと笑う彼女にドレスを贈りたい。…しかし自分にはお金がない。
なら賞金を稼げばいい。そうアドバイスするコーチの元で、再起にかける猛トレーニングが始まった…!
冒頭、大敗する試合のシーンから始まるんですが、これがすごい!
すべてスローモーションで表現してるんです! 殴られているところも、マットに倒れこむところも!
特筆すべきは倒れたときに生じる身体の反動までをも、スローで表現しているところです。
それから、特訓の日々。 この表現がまたすごい。
同じステージで重ねられる時間と成長していく姿を描くんですから。
一端動きを止めることで、時間の流れと変化を表すんですね。
誰が見ても成長が分かるように表現するのは、かなり難しいと思うのに、それがはっきりと分かるようになってるんですよ!
あとこのお話では一人何役もこなさなくてはならないので、単純に早着替えに感動しました(笑)。
またマイケルも出たし(笑)。
今日はじめて生でパフォーマンスを見ていてすごく感じたのは、二人の表現力でした。
ステージにセットはなく、動きとストーリーだけで観客にすべてを伝えるんですね。
それはただ単に動きや演技だけじゃなくて、ライティングだったり、角度で 「見せる」 ということ。
視覚と一部の演出音というシンプルな構成の中に、キャラが抱える人生がぎゅぎゅっと凝縮されています。
音がない、台詞がないということはパフォーマーにとってはある意味 「縛り」 であるはずなのに、それを逆手にとった演出をすることで観る側が自分でキャラやストーリー、背景をステージの上に想像できるんです。
第三者に気持ちを伝えようとしたり、見たこと聞いたことを伝えるということは、口や言葉を使っても難しいと思うのに、が~まるちょばのステージを観ているとそんな概念は吹き飛んでしまいます。
…もしかしたら。
ふだん自分が誰かに何かを伝えようとするとき、まるで不十分なんじゃないか。
はたして自分の 「全部」 を使って、伝えようとしているだろうか。
そんなことを考えました。
また、このお二人はすごく引き締まった筋肉質の身体なんですよ。
演出上、上半身裸になったときのためかなとも思ったんだけど、見終わった後で違うことに気づきました。
見た目の美しさももちろんあると思うんですが…パフォーマンスの中にはスローモーションで見せたり、動作の途中で動きを止めたりということがあるんですね。
これら一連の動作を滑らかに美しく見せるためには、そう! それを支える筋肉が必要だということです!!
パントマイムをする上で一番難しいのが、実は 「静止」 なのだということを以前何かで聞いた記憶があります。
一見なんでもない、簡単なことのように見えるけれども実は、というわけです。
それと、サイレントコメディーではステージ上にカーペットのような敷物をするんですね。
あと、履いている靴が普通のものではないように見えました。
どちらも極力音をさせないための工夫なんだと思います。
客席は老若男女を問わず、しかも外国の方までいらしていて、超満員でした。
最後はスタンディングオベレーションと歓声と拍手の嵐!
私に至っては例のごとく……それに涙が加わります(笑)。
感動しぃなのか、何を見ても涙腺が弱いです(笑)。
2時間しかないステージが、大げさではなく半分ぐらいの時間にしか感じませんでした。
すっかりのめり込んで見ていたので、本当にあっという間。
公演時間としては短いのかもしれないけれど、あれだけ肉体を酷使するパフォーマンスなら当然なんだろうと思います。
「いや、本当にすごかったね!」
「あっという間だったね」
会場を後にするお客さんが一様に同じ感想だったのも、とても印象的でした。
超絶パフォーマンスの中に笑いがあって、心があったかくなるストーリー。
機会があるならぜひぜひぜひまた見たいです!
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が~まるちょば オフィシャルサイト
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