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毎度、買った物のレポが追いついていないけれど少しでも・・・!
今日は1月に仕入れたコミックのを少し。
【 おしながき 】
・ BLOOD ALONE (5)(6) (高野真之)
・ 黒薔薇アリス (5) (水城せとな)
・ ぎんぎつね (4) (落合さより)
・ 水域 (上)(下) (漆原友紀)
「BLOOD ALONE (5)(6)」
吸血鬼の少女を守るクロエと、守られる少女のミサキ。
相変わらずの穏やかで微笑ましい日常と、二人の過去、そして吸血鬼との闘いを描いています。
時間軸の異なるこれらのストーリーが一冊に凝縮されていると、なんだか同じ世界の、同じ主人公たちをみているような気がしてこない不思議な感覚。
緩やかな日常の裏には何となくだけど、二人が互いに精神的に依存し合いながら生きているような現実が見え隠れしてくる。
一体その理由は何なのか・・・・真実と過去は少しずつしか明かされない。
決して急がず、じっくりとゆっくりと。
そしていつの間にか、この緩急をつけた演出にハマり、翻弄されている。
もちろん、心地よいという意味で。
「黒薔薇アリス (5)」
5巻までを読んで気づいた。
この作品の表紙には、ディミトリとアリス以外はいないということに!
二人が主人公なのだから当然なのだけれど、その割にはお話を読んでいるとこの二人は到底くっつきそうにない(苦笑)。
それどころか双子の片割れは何やら不穏な過去を取り戻し、アリス・・・梓のかつての想い人である光哉が現れてたり・・・・・良い方向へは一切向かわず、ますます泥沼化しているような。
人の気持ちって簡単にはできてないねぇ・・・。
生々しい感情のやり取りで現実世界ができてることを最実感するのは、ちょっとつらいねぇ(笑)。
でもそれが「生きてる」ってことなんだろうなぁ・・・二次元のキャラに三次元を感じるほどに。
(追記) 後で再確認してみたら1冊だけ例外がありました>表紙
レオが登場したのがあった・・・!
「ぎんぎつね (4)」
神使と神使が見える神社の女の子のお話、第4巻。
ファンタジーな設定なんだけれど、描かれていることはごくごくありふれた日常で、みんな悩んだり傷ついたり、笑ったりしながら一緒に時間を過ごしています。
さて、この巻では主人公のまことがいよいよ自分の進路を決めます。
「それはお婿さんをもらって神社を守る」 のではなくて 「神主になって自分が神社を守っていく」 ことでした。
その決心たるや十代の勢いと情熱が眩しいぐらいなんですが(笑)、それよりももっと感動したのはまことのお父さん(現:神主)の言葉。
神様や神使の銀太郎に感謝して、亡くなったお母さんにも報告しないとね、という父親に、まことは自分が神主になることを決めたことかと問うんですね。
それに対しての父親が答えは、『まことが健康で、やりたいことを見つけてくれたことだよ』 と。
銀太郎もこのお父さんも、みんなみんなそうなんだけど、直接的なことはあんまり言わないんです。
ああしたほうがいいとか、こういうことは良くないんじゃないか、とか。
それよりももっと深く見守る愛情っていうのかなぁ。
ヒントはくれるんだけど、答えは自分で見つけなさいというような。
よーく考えて答えを出すまでを、ちゃんと待っていてくれる。
そういう強さとあったかさが溢れていて、じんわり涙目になりました。
「水域 (上)(下)」
人がつつましく生きる中でのささやかな幸せ。
時を経て変わっていく思いと、変わらないようにという願い。
「蟲師」同様、時間という縦軸を主に描かれる世界は、まるで自分が実際に体験したかのような錯覚を覚えます。
長い長い夢を見ているみたいで。
そして目が覚めると、何ともいえない気持ちになります。
後悔という切なさ、苦しさ、そして少しずつしみこんでくる幸せがごっちゃになった感じ。
これは、ダムの底に沈んでしまった村に住んでいたある一家の、長い長い時間の物語です。
書きたい感想は山とあるけど、あえてなにも語りたくないのはなぜだろう。。
簡単に「こういうお話だったんだよ」と伝えるには、あまりにも言葉と感情が追いつかない。
こう説明するのが一番しっくりくる気がします。
「水」が多く描かれている作品なんですが、あらゆる季節の水の香りがしてきます。
そしてその他にも、ちょっと昔の家の台所の暗くひんやりした温度とか、夏の草いきれの匂いとか、何も音のしない中で虫の声だけが聞こえる秋の夜の気配とか。
実際に自分が体験したことが次から次へと引っ張り出されてきて、胸がぎゅっ、となりました。
幼い頃の体験や記憶って 「できごと」 として覚えているものよりも、こういう感覚に近いもののほうが、鮮やかに甦ると思いませんか。
実家に帰りたい。
子供の頃の時間に戻りたい。
・・・そして無性に、亡くなった祖父母に会いたくてたまらなくなりました。
上下巻が一度に刊行されて一気に読めることがなんという幸運か!
読み終わったらきっと実感すると思います。
そして私は通常版で購入してしまったけれど、愛蔵版にしておけばよかったと、激しく後悔したのでした。
1月は冊数は少ないけれど、その分何度も読み返したくなるような作品に恵まれました!
漆原先生の作品、本当に尊敬します。
こういう作品に出会えた幸運に感謝したい! 大真面目に。
【追記】
拍手ありがとうございました!
ずっと前の記事にいただいたんですが、ちょっとくすぐったいような気持ちになりました(笑)。
嬉しかったです!
今日は1月に仕入れたコミックのを少し。
【 おしながき 】
・ BLOOD ALONE (5)(6) (高野真之)
・ 黒薔薇アリス (5) (水城せとな)
・ ぎんぎつね (4) (落合さより)
・ 水域 (上)(下) (漆原友紀)
「BLOOD ALONE (5)(6)」
吸血鬼の少女を守るクロエと、守られる少女のミサキ。
相変わらずの穏やかで微笑ましい日常と、二人の過去、そして吸血鬼との闘いを描いています。
時間軸の異なるこれらのストーリーが一冊に凝縮されていると、なんだか同じ世界の、同じ主人公たちをみているような気がしてこない不思議な感覚。
緩やかな日常の裏には何となくだけど、二人が互いに精神的に依存し合いながら生きているような現実が見え隠れしてくる。
一体その理由は何なのか・・・・真実と過去は少しずつしか明かされない。
決して急がず、じっくりとゆっくりと。
そしていつの間にか、この緩急をつけた演出にハマり、翻弄されている。
もちろん、心地よいという意味で。
「黒薔薇アリス (5)」
5巻までを読んで気づいた。
この作品の表紙には、ディミトリとアリス以外はいないということに!
二人が主人公なのだから当然なのだけれど、その割にはお話を読んでいるとこの二人は到底くっつきそうにない(苦笑)。
それどころか双子の片割れは何やら不穏な過去を取り戻し、アリス・・・梓のかつての想い人である光哉が現れてたり・・・・・良い方向へは一切向かわず、ますます泥沼化しているような。
人の気持ちって簡単にはできてないねぇ・・・。
生々しい感情のやり取りで現実世界ができてることを最実感するのは、ちょっとつらいねぇ(笑)。
でもそれが「生きてる」ってことなんだろうなぁ・・・二次元のキャラに三次元を感じるほどに。
(追記) 後で再確認してみたら1冊だけ例外がありました>表紙
レオが登場したのがあった・・・!
「ぎんぎつね (4)」
神使と神使が見える神社の女の子のお話、第4巻。
ファンタジーな設定なんだけれど、描かれていることはごくごくありふれた日常で、みんな悩んだり傷ついたり、笑ったりしながら一緒に時間を過ごしています。
さて、この巻では主人公のまことがいよいよ自分の進路を決めます。
「それはお婿さんをもらって神社を守る」 のではなくて 「神主になって自分が神社を守っていく」 ことでした。
その決心たるや十代の勢いと情熱が眩しいぐらいなんですが(笑)、それよりももっと感動したのはまことのお父さん(現:神主)の言葉。
神様や神使の銀太郎に感謝して、亡くなったお母さんにも報告しないとね、という父親に、まことは自分が神主になることを決めたことかと問うんですね。
それに対しての父親が答えは、『まことが健康で、やりたいことを見つけてくれたことだよ』 と。
銀太郎もこのお父さんも、みんなみんなそうなんだけど、直接的なことはあんまり言わないんです。
ああしたほうがいいとか、こういうことは良くないんじゃないか、とか。
それよりももっと深く見守る愛情っていうのかなぁ。
ヒントはくれるんだけど、答えは自分で見つけなさいというような。
よーく考えて答えを出すまでを、ちゃんと待っていてくれる。
そういう強さとあったかさが溢れていて、じんわり涙目になりました。
「水域 (上)(下)」
人がつつましく生きる中でのささやかな幸せ。
時を経て変わっていく思いと、変わらないようにという願い。
「蟲師」同様、時間という縦軸を主に描かれる世界は、まるで自分が実際に体験したかのような錯覚を覚えます。
長い長い夢を見ているみたいで。
そして目が覚めると、何ともいえない気持ちになります。
後悔という切なさ、苦しさ、そして少しずつしみこんでくる幸せがごっちゃになった感じ。
これは、ダムの底に沈んでしまった村に住んでいたある一家の、長い長い時間の物語です。
書きたい感想は山とあるけど、あえてなにも語りたくないのはなぜだろう。。
簡単に「こういうお話だったんだよ」と伝えるには、あまりにも言葉と感情が追いつかない。
こう説明するのが一番しっくりくる気がします。
「水」が多く描かれている作品なんですが、あらゆる季節の水の香りがしてきます。
そしてその他にも、ちょっと昔の家の台所の暗くひんやりした温度とか、夏の草いきれの匂いとか、何も音のしない中で虫の声だけが聞こえる秋の夜の気配とか。
実際に自分が体験したことが次から次へと引っ張り出されてきて、胸がぎゅっ、となりました。
幼い頃の体験や記憶って 「できごと」 として覚えているものよりも、こういう感覚に近いもののほうが、鮮やかに甦ると思いませんか。
実家に帰りたい。
子供の頃の時間に戻りたい。
・・・そして無性に、亡くなった祖父母に会いたくてたまらなくなりました。
上下巻が一度に刊行されて一気に読めることがなんという幸運か!
読み終わったらきっと実感すると思います。
そして私は通常版で購入してしまったけれど、愛蔵版にしておけばよかったと、激しく後悔したのでした。
1月は冊数は少ないけれど、その分何度も読み返したくなるような作品に恵まれました!
漆原先生の作品、本当に尊敬します。
こういう作品に出会えた幸運に感謝したい! 大真面目に。
【追記】
拍手ありがとうございました!
ずっと前の記事にいただいたんですが、ちょっとくすぐったいような気持ちになりました(笑)。
嬉しかったです!
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